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いっせんどうか
と
雀は、
一銭銅貨をくわえて、おおいそぎで
水車小屋の方へとんでいきました。この
雀は水車小屋ののきばにすんでいたのでありました。
新吉は、三日に一度、町の
風呂へ行くとき、おかみさんから
一銭銅貨を三つだけうけ取るきり、お
小使銭としては、ただの一銭ももらえない
約束になっているのです。
雀はかぜがなかなかなおらないので、まいにち
藁の中にくるまって、落とした
一銭銅貨のことを思っていました。
といって、くわえていた
一銭銅貨を
砂の上においてみせてやりました。