トップ
>
いちりゅういちじょう
ふりがな文庫
“いちりゅういちじょう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
一笠一杖
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一笠一杖
(逆引き)
もともと
一笠一杖
(
いちりゅういちじょう
)
ですむ僧の生涯に、なんで地位だの官位だのと、そんなわずらわしいものを、求めたり、持たせられたり、するのだろうか。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
といふ一句を吾家の門扉に付して家を出で
法体
(
ほったい
)
となりて
一笠一杖
(
いちりゅういちじょう
)
に身を托し、名勝旧跡を探りつゝ西を志す事一年に近く、長崎路より肥前
唐津
(
からつ
)
に入り来る。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ところが、その友松どのは、今朝起きてみますと、もうおりませぬ。兵と共に起き出て、まだ夜も明けぬうち、
一笠一杖
(
いちりゅういちじょう
)
の気軽さ、
飄乎
(
ひょうこ
)
として立ち去ったものとみえまする」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
夜半
(
よなか
)
すぎに聖光院を捨ててそもいずこへ走ろうとするのか、範宴の身にはすでに聖光院門跡の
纒
(
まと
)
う綾の
法衣
(
ころも
)
や金襴は一切着いていなかった、
一笠一杖
(
いちりゅういちじょう
)
の寒々とした雲水のすがたであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いちりゅういちじょう(一笠一杖)の例文をもっと
(3作品)
見る