“いちめがさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
市女笠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みやこの女はまだ市女笠いちめがさかぶ壺装束つぼしょうぞくのままだったが、突然、貝ノ馬介がそばに寄るとそのうすものを、さすがに手荒いふうではなく物穏かに引剥ひきはいだ。
雲取山の右には芋ノ木トッケと白岩山とが市女笠いちめがさの形をして聳えている。これと雲取山とを結び付けた線の上で、危く綱渡りをしている山が三つある。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
女は五十以上であるらしく、片手に小さい風呂敷包みとあずさの弓を持ち、片手に市女笠いちめがさを持っているのを見て、それが市子いちこであることを半七らはすぐに覚った。
半七捕物帳:58 菊人形の昔 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)