“いしだ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
伊志田	33.3%
石抱	33.3%
石田	33.3%

伊志田

奇人資産家として人にも知られた伊志田（いしだ）鉄造氏一家のものが住んでいたのだ。近所の人はその伊志田氏の姓を取って、この怪西洋館を「伊志田屋敷」とも「伊志田さんのお城」とも呼んでいた。

暗黒星 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)

石抱

わが国にかぎらず、どこの国でも昔は非常に惨酷な責道具を用いたのであるが、わが徳川時代になってからは、拷問の種類は笞打（むちうち）、石抱（いしだ）き、海老責（えびぜめ）、釣（つる）し責（ぜめ）の四種にかぎられていた。

拷問の話 (新字新仮名) ／ 岡本綺堂(著)

石田

慶長年代のころ、石田（いしだ）三成（みつなり）が西国の諸侯をかたらって濃州関ヶ原へ出陣のおり、徳川台徳院は中仙道（なかせんどう）を登って関ヶ原の方へ向かった。

夜明け前：01 第一部上 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)