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いえばと
ふりがな文庫
“いえばと”の漢字の書き方と例文
語句
割合
家鳩
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家鳩
(逆引き)
「旦那様、お鈴様から御返事が……」と今も召使の
東助爺
(
とうすけじい
)
が、柄の小さな
家鳩
(
いえばと
)
を
拳
(
こぶし
)
にのせて、縁の端から一八郎の
書屋
(
しょおく
)
を
覗
(
のぞ
)
いた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
竹の中で
家鳩
(
いえばと
)
という鳥が調子はずれに鳴くのを聞いて源氏は、あの某院でこの鳥の鳴いた時に夕顔のこわがった顔が今も
可憐
(
かれん
)
に思い出されてならない。
源氏物語:04 夕顔
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
私の家だけは早くこの形勢を察して、軒の
庇
(
ひさし
)
に五つばかりの巣箱を作ってやったが、雀が
家鳩
(
いえばと
)
になるのは困難だと見えて、その半分はまだ空屋のままである。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「戻ってくれた、戻ってくれた、
手飼
(
てがい
)
の密使——」ハタハタという音さえ嬉しく聞いて、
拳
(
こぶし
)
を出していると、馴れきっている銀色の
家鳩
(
いえばと
)
、スーと下がってきて、その手へ止まった。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いえばと(家鳩)の例文をもっと
(3作品)
見る
“いえばと”の意味
《名詞》
いえばと【家鳩】
かわらばとを家禽化した品種。どばと。
(出典:Wiktionary)