“あまや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雨止75.0%
甘谷25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「長庵、今は帰れぬ。一まず、こっちへはいれ。はいって、雨止あまやみを待つがよい」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
雨脚あまあしの強弱はともかくも、女は雨止あまやみを待つもののごとく、静に薄暗い空を仰いでいた。額にほつれかかった髪の下には、うるおいのある大きな黒瞳くろめが、じっと遠い所を眺めているように見えた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、甘谷あまやという横肥よこぶとり、でぶでぶと脊の低い、ばらりと髪を長くした、太鼓腹に角帯を巻いて、前掛まえかけ真田さなだをちょきんと結んだ、これも医学の落第生。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)