“あまあし”の漢字の書き方と例文
語句割合
雨脚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれたように立ちなおった弥生が、見るまに血相をかえて手早く帯をめ出したとき、やにわに本降りに変わって、銀に光る太い雨脚あまあしのきをたたいた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
倉地は陰鬱いんうつ雨脚あまあしで灰色になったガラス窓を背景にして突っ立ちながら、黙ったまま不安らしく首をかしげた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
風の加った雨脚あまあしの激しい海の真只中まっただなかだ。もはや、小初の背後の波間には追って来る一人の男の姿も見えない。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)