“あへばくわうそん”の漢字の書き方と例文
語句割合
饗庭篁村100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸田露伴氏が今のやうに文字の考証や、お説教やに浮身うきみやつさない頃、春になると、饗庭篁村あへばくわうそん氏などと一緒に面白い事をして遊んでゐた。
紙片は今饗庭篁村あへばくわうそんさんの蔵弆ざうきよ中にある。其書牘は文淵堂蔵の花天月地中に存するものが或は是であらうか。書牘の事は猶後に記さうとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
饗庭篁村あへばくわうそん氏の編した馬琴日記抄とうによれば、馬琴自身の矛盾には馬琴も気づかずにはゐなかつた筈であらう。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで旅物語を廃めてしまつた。此間の事情は八月二日に茶山の蘭軒に与へた書に就いてつくすことが出来る。これも亦饗庭篁村あへばくわうそんさんの所蔵である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これは丸山にうつつたことを報ずる書で、茶山の八月の書と行き違つたものである。十日に茶山は答書を作つた。亦饗庭篁村あへばくわうそんさんの蔵儲中に存してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)