“あてこす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
当擦80.0%
宛擦20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お絹は蔭でそうは言っても、面と向かうと当擦あてこすりを言うくらいがせいぜいであった。少し強く出られると返す言葉がなくなって、泣きそうな目をするほど、彼女は気弱であった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
瞋恚しんいが燃ゆるようなことになったので、不埒ふらちでも働かれたかのごとく憤り、この二三日は来るごとに、皮肉を言ったり、当擦あてこすったり、つんとねてみたりしていたが、今夜の暗いのはまた格別、大変
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いずれ宛擦あてこすりぐらいは有ろうとは思ッていたが、こうまでとは思い掛けなかッた。晴天の霹靂へきれき、思いの外なのに度肝どぎもを抜かれて、腹を立てるいとまも無い。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)