“あっとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
圧倒80.0%
壓倒20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔は紫の色はみな紫根しこんめた。これがすなわち、いわゆる紫根染しこんぞめである。今はアニリン染料せんりょう圧倒あっとうせられて、紫根染しこんぞめを見ることはきわめてまれとなっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
実は、室に入って孔子のすがたを見、その最初の一言を聞いた時、直ちに雞豚けいとん場違ばちがいであることを感じ、おのれと余りにも懸絶けんぜつした相手の大きさに圧倒あっとうされていたのである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
以前、コノ十年間グライハ、僕ハ常ニ妻ノ攻撃ニ壓倒あっとうサレツヅケテイタ意気地いくじナシノ夫デアッタノニ、最近ノ僕ハソウデモナイ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)