“あっかつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪蝎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また西北いぬいの一方は岩石聳え、密林しげり、毒蛇や悪蝎あっかつたぐい多く、鳥すらけぬ嶮しさで——ただ一日中のひつじさるとりの時刻だけしか往来できぬ
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木鹿王はいつも大象に乗って陣頭に立ち、立つやふしぎな法力を以て、風を起し、虎豹こひょう豺狼さいろう、毒蛇、悪蝎あっかつなどのたぐい眷族けんぞくのように従え敵陣へ進む。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
獅子、虎、豹、毒蛇、悪蝎あっかつなどの群れが、とたんに土煙を捲き、草を這い、或いは宙を飛ぶように、蜀軍の中へ襲いかかった。彼らの腹はみんな背中へつくほど細く捲き上がっていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)