“あずまじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
東路100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東路あずまじの道の果てなる常陸帯ひたちおびをたぐりつくして、さてこれより北は胡沙こさ吹くところ、瘴癘しょうれいの気あって人をいたましめるが故に来るなかれの標示を見て
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
父のあわれな急死も知らず駕籠にゆられて東路あずまじをくだり、花婿の髭をつくづく見ては言いようのない恐怖におそわれて泣き、手下の乱暴な東北言葉にきもをつぶして泣き
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と云うのは、十歳の折乳母に死に別れてからは、時偶ときたまこの寮に送られて来る娘はあっても、少し経つと店に突き出されて、仙州せんしゅう誰袖たがそで東路あずまじなどと、名前さえも変ってしまう。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)