“あけず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アケズ
語句割合
不開66.7%
閉扉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまた隣のというのがすこぶる怪しいものだ、何しろ四方がすべ釘付くぎづけになって不開あけずともいった風なところなので、襖戸ふすまどの隙から見ると、道場にでもしたものか、十畳ばかりの板敷で
怪物屋敷 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
不開あけず
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
おお、まアそれではあのお部屋は、十年間閉扉あけずの間か! ……さすが悪漢毒婦にも、罪業つみを恐れる善根が、心の片隅に残っていたそうな。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
閉扉あけずの館の闇の部屋で、主税とあやめとが寄り添っている時、館の外側では頼母や主馬之進や覚兵衛や勘兵衛たちが集まって、ひそやかな声で話し合っていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
閉扉あけずの館の二階では、なお血闘が行なわれていた。頼母の家来の数名の者が、死骸となって転がっていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)