“あくえき”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪疫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年は暑気が強く、悪疫あくえきが流行する。これを予防するには、家ごとに赤飯をいて食えと言い出した者がある。それが相当に行われて、俄かに赤飯を炊いて疫病やくびょうよけをする家が少くないという。
廿九日の牡丹餅 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
がしだいしだいに——ごくゆっくりと——言いようのない嫌悪の情をもってその猫を見るようになり、悪疫あくえき息吹いぶきから逃げるように、そのむべき存在から無言のままで逃げ出すようになった。
黒猫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
ここ数年、五こくのみのりも思わしくありません。加うるに、この春は、天下に悪疫あくえきが流行し、江南江北も、東西二京も、病臭びょうしゅうに埋まっております。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)