“あおがえる”の漢字の書き方と例文
語句割合
青蛙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金庫の錠前じょうまえがギイギイって音を立てるのが聞こえるんだ。夕方だろう、それが……。まるで青蛙あおがえるが鳴くみたいさ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
東武談叢とうぶだんそう』その他の聞書ききがきに見えているのは、慶長十四年の四月四日、駿府城内の御殿の庭に、弊衣へいいを着し乱髪にして青蛙あおがえるを食う男、何方いずかたよりともなく現れ来る。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
庭の柿の幹に青蛙あおがえる啼声なきごえがきこえて、しろがねのような大粒の雨がにわかに青々とした若葉に降りそそいだりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)