“あいともな”の漢字の書き方と例文
語句割合
相伴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとひそれが形影けいえい相伴あいともなはぬもので、実際は寧ろ男爵自身の乱行の反映と見た方が正しかつたにせよ、やはり幾分は彼女の病弱のせゐにしていいやうに考へられる。
垂水 (新字旧仮名) / 神西清(著)
しかし今日の東京になっては下水を呼んで川となすことすら既に滑稽なほど大袈裟おおげさである。かくの如くその名とその実との相伴あいともなわざる事は独り下水の流れのみには留まらない。
しかれども意匠の狂と言語の狂と相伴あいともなふを要す。意匠狂して言語狂せざる者あり、狂人の時として真面目まじめなるが如し。意匠狂せずして言語狂する者あり、常人の時として狂せるまねするが如し。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)