「古琉球」改版に際して「こりゅうきゅう」かいはんにさいして
『古琉球』を世に出してから三十有四年になる。この書の目的は主として郷里の青年に郷土の知識を与えるに在ったが、恩師新村博士が中央の学界に紹介されたお蔭で、端なくも南島研究の手引となり、大正五年に論考数篇を加え、口絵二十余枚を添えて、再版を東京 …