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『南風譜』
ふりがな文庫
『
南風譜
(
なんぷうふ
)
:
――牧野信一へ――
(
――まきのしんいちへ――
)
』
私は南の太陽をもとめて紀伊の旅にでたのです。友達の家の裏手の丘から、熊野灘が何よりもいい眺めでした。 このあたりは海外へ出稼ぎに行く風習があります。それゆゑ変哲もない漁村の炉端で、人々は香りの高い珈琲をすすり、時には椰子の実の菓子皿からカリ …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「若草 第一四巻第三号」1938(昭和13)年3月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
父
(
てて
)
角
(
すみ
)
手燭
(
てしよく
)
燈
(
あかり
)
四囲
(
あたり
)
家
(
うち
)
径
(
みち
)
快楽
(
けらく
)
混血
(
あいのこ
)
薄明
(
うすあかり
)
視凝
(
みつ
)
題名が同じ作品
南風譜
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)