トップ
>
『老嫗面』
ふりがな文庫
『
老嫗面
(
ろううめん
)
』
初夏のうららかなまひるであつた。安川はタツノの着物をつめこんだ行李を背負つて我家へむかつた。安川のうしろには、タツノが小さな手荷物をさげ、うはづつた眼付をしてぼんやり歩いてゐた。タツノのうしろには彼女の三人の朋輩が、一人はあくどい紫色の女持 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸通信 第四巻第一〇号」1936(昭和11)年10月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約39分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
良人
(
おつと
)
吃驚
(
びつくり
)
山蛭
(
やまひる
)
佯
(
いつわ
)
屡々
(
しばしば
)
恰
(
あたか
)
捏
(
こ
)
曾
(
かつ
)
框
(
かまち
)
異体
(
えたい
)
芬々
(
ふんぷん
)
蟷螂
(
かまきり
)
跫音
(
あしおと
)
長押
(
なげし
)