風船球ふうせんだま)” の例文
小鳥ことりは、風船球ふうせんだまが、しきりにがりたがっているのをてわらっていました。そのうちに、どこへか姿すがたしてしまったのであります。
風船球の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、あのかわいらしい小鳥ことりは、どこかへいってしまった。いっしょにたびをしたかったのに……。」と、風船球ふうせんだまはなげいていました。
風船球の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういって、おとうとのほうは、ポケットから、三日月形みかづきがたりたたんだ、紙製かみせい風船球ふうせんだまして、空気くうきをいれるべく、きました。
おさくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのときのようすなどがにうつると、ごろから、一つの風船球ふうせんだまにも、まずしいひとたちのなみならぬ労力ろうりょくが、かかっているとおもった。
おさくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねえ、おじいさん、ごらんなさい。あか風船球ふうせんだまは、きれいでしょう。」と、はなしかけたのでした。すると、おじいさんは、かおをあげて
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもは、風船球ふうせんだまってもらって、そのうえ、おじいさんがひじょうにしんせつにしてくれますので、もうくのはやめてしまいました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
風船球ふうせんだまは、ずかしいので、べつに、こちらからは、言葉ことばもかけませんでした。そして、ただ、いと仕打しうちをうらんでいました。
風船球の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うえぼっちゃんは、自分じぶんも、あたらしい風船球ふうせんだましました。これをて、おさくは、二、びっくりしたのであります。
おさくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あおいろが、ところどころにて、くもみだれたそらたかく、その軽気球けいききゅうは、風船球ふうせんだまばしたように、がっていました。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、あちらに、風船球ふうせんだまりがいて、いとさきに、あかいのや、むらさきのをつけて、いくつもそらばしていました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもは、ると、ほしくて、ほしくてたまらない、むらさきのや、あかいのが、かぜかれてかんでいましたので、くのをやめて、ぼんやりと風船球ふうせんだまとれていました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
あか風船球ふうせんだまっているのや、あめや、またおもちゃなどをっているのがにはいりました。
海ほおずき (新字新仮名) / 小川未明(著)
あちらへ、あか風船球ふうせんだま屋台やたいがでました。また、金魚売きんぎょうりが、をおろしていました。まわりへこどもらが、あつまっています。その風景ふうけいは、いまむかしと、すこしのわりもありません。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
せいちゃんがね、風船球ふうせんだまうおあしとしてしまったの。」
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)