銀行ぎんこう)” の例文
まちなかとお人々ひとびとも、両側りょうがわみせもだいぶわったけれど、やはり、銀行ぎんこうは、そこにあり、そして、こうがわにたばこがありました。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それでいて、毎日おかみさんが売り上げの中から、まとまったお金を銀行ぎんこうへあずけにいくところをみると、お店はそんをしているはずはない。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
多分たぶん、一おくや二おくかねはためていたとおもうですが、これをまた、銀行ぎんこうにもあずけず、株券かぶけんにもせず、どこかにかくしてつていやがつたにちがいないです。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
村の銀行ぎんこう金庫きんこからも、ちょうど片手かたてでつかめるほどの金貨きんかと、紙できちんといた貨幣かへいとが、ふいに空中くうちゅういあがり、おどろく行員こういんをしりに、ふわふわとんで銀行ぎんこうをでてゆき
あのやうに乞食こじきよばはりしてもらおんし、龍華寺りうげじどれほど立派りつぱ檀家だんかありとらねど、わがあねさま三ねん馴染なじみ銀行ぎんこう川樣かわさま兜町かぶとちやう米樣よねさまもあり、議員ぎいん短小ちいさま根曳ねびきしておくさまにとおほせられしを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこは石造いしづくりの銀行ぎんこうまえでした。かたまったとびらが、こちらをいてにらんでいるほか、だれもているものがありません。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふしぎなことのあったのは、銀行ぎんこうだけではなかった。
彼女かのじょは、銀行ぎんこうまえへその巡査おまわりさんを案内あんないしました。このときは、すでに四、五にん小僧こぞうさんのまわりにっていました。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
……そらくもった、いまにもしそうなばんのことであります。二人ふたりは、さびしそうに、銀行ぎんこうまえっていました。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおやは、にバイオリンをっていました。二人ふたりは、とある銀行ぎんこうまえへくるとあゆみをとめました。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まち商店しょうてんに、女中じょちゅうをしているみつは、ちょうどお使つかいにて、銀行ぎんこうまえとおりかかりました。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、あにかねあずけておいた銀行ぎんこうがつぶれて、みんなかねをなくしてしまったことであります。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、このむらに、大金持おおがねもちで、たくさんの小作人こさくにん使用しようして、また銀行ぎんこう預金よきんをして、なにをすることもなく、おくっている人間にんげんがありました。しいものは、なんでもいました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
仕事しごとはみな奉公人ほうこうにんがしてくれるし、かね銀行ぎんこうあずけておけば、利子りしがついて、ますます財産ざいさんえるというものだ。もうこんなくわなどを使つかうことはあるまい。まったく不要ふようなものだ。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちかど石造いしづくりの銀行ぎんこうがありました。まえに、三つぼにもらぬあきがあって、そこへあおくさしました。ひくさくにはくさりられていたが、大人おとななら造作ぞうさなくまたいではいることができたのです。
青い草 (新字新仮名) / 小川未明(著)