“本性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんしょう62.5%
ほんしやう17.5%
ほんせい7.5%
ほんせう5.0%
うぶ2.5%
ほんしよう2.5%
ほんじやう2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女のす事の過半は模倣であるというのは決して女の本性ほんしょうではなく、久しい間自分をおおうようにした習慣が今では第二の性質になったのです。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
みさきのやうなかたちうて水田すゐでんかゝへて周圍しうゐはやしやうや本性ほんしやうのまに/\勝手かつてしろつぽいのやあかつぽいのや、黄色きいろつぽいのや種々いろ/\しげつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたくしは何事によらず物の本性ほんせいきずつけることを悲しむ傾があるから、外国の文学は外国のものとして之を鑑賞したいと思うように
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
交際つきあつてはぞんほかやさしいところがあつておんなながらもはなれともない心持こゝろもちがする、あゝこゝろとて仕方しかたのないものおもざしが何處どことなくへてへるは本性ほんせうあらはれるのであらう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
身のままの本性うぶさかはぬ事とわざ行ひゆかばつつみ無からん
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
ひとあやしがりてやまひのせいかとあやぶむもれども母親はゝおや一人ひとりほゝみては、いまにおきやん本性ほんしようあらはれまする、これは中休なかやすみと子細わけありげにはれて、らぬものにはなんことともおもはれず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あるは木強きすぐ本性ほんじやうに潜む蠻夷えみしの幾群の
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)