“岬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさき87.3%
さき3.9%
はな3.9%
ミサキ2.0%
ざき1.0%
キャプ1.0%
ケイプ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急を報ずる合図の烽火のろしみさきの空に立ち登り、海岸にある番所番所はにわかにどよめき立ち、あるいは奉行所ぶぎょうしょへ、あるいは代官所へと
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
死骸しがいはその日終日ひねもす見当らなかったが、翌日しらしらあけの引潮ひきしおに、去年の夏、庵室あんじつの客が溺れたとおなじ鳴鶴なきつるさきの岩にあがった時は二人であった。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
更に流霜りゅうそうふ事半里にしてえびすはなに到り、巌角につて遥かに湾内の風光を望み、雁影を数へつゝ半宵はんしょうに到りぬ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
要するに、後代まで山奥或は、ミサキ・島陰の僻陬に構へた隠れ里から、里の祝福を述べる為に、年暦の新なる機会毎に来訪すると言ふ形の、部落があつたのである。
たかひとつ見つけてうれしいらこざき 芭蕉
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
コンノウト殿下は病帝陛下がバグナア海岸へ御転地になったので、ようようキャプフェラの別荘へ出かけることが出来るのだった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それが S57 の感情的な水平線と、snappy なケイプホウンの雲行きを思わせて、この狭い酒場タベルナ内部の色のついた空気を滅茶苦茶に掻き乱していた。