“立待岬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちまちさき50.0%
たてまちざき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立待岬たちまちさきから汐首しほくびの岬まで、諸手もろてを擴げて海を抱いた七里の砂濱には、荒々しい磯の香りが、何はばからず北國の強い空氣にひたつて居る。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
詩人啄木ので知られている函館の立待岬たてまちざきから、某夜あるよ二人の男女が投身した。男は山下忠助と云う海産問屋の公子わかだんなで、女はもと函館の花柳界かりゅうかいで知られていた水野よねと云う常磐津ときわずの師匠であった。
妖蛸 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)