“碑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
68.4%
いしぶみ23.7%
いし2.6%
しるし2.6%
ブミ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、すぐ後ろの、源頼政みなもとのよりまさのある中山堂の丘に、白い尾花おばなを折り敷いて、にこにこ笑っている稚子髷ちごまげの顔が、ちらと見えた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舊藩の英主龜井公のいしぶみの前へ、中學校、小學校の庭へ、それから舊藩の文武の學校で津和野藩の人材が皆養成されたといふ養老館の跡へ。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
石原というところに至れば、左に折るる路ありて、そこに宝登山ほどさん道としるせるいしむかいあいて、秩父三峰みつみね道とのしるべの碑立てり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
世のはて何處いづことも知らざれば、き人のしるしにも萬代よろづよかけし小松殿内府の墳墓ふんぼ、見上ぐるばかりの石の面に彫り刻みたる淨蓮大禪門の五字、金泥きんでいいろあらひし如く猶ほあざやかなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
三訪ふ人稀の石ブミに 霧や不断のコウをたき
テレモピレノ (新字旧仮名) / 槙村浩(著)