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土用干
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どようぼし
ふりがな文庫
“
土用干
(
どようぼし
)” の例文
やあ
汚
(
きたね
)
え
溝
(
どぶ
)
だ。
恐
(
おそろ
)
しい
石灰
(
いしばひ
)
だ。
酷
(
ひど
)
い
道
(
みち
)
だ。
三階
(
さんがい
)
があるぜ、
浴衣
(
ゆかた
)
ばかしの
土用干
(
どようぼし
)
か、
夜具
(
やぐ
)
の
裏
(
うら
)
が
眞赤
(
まつか
)
な、
何
(
なん
)
だ
棧橋
(
さんばし
)
が
突立
(
つツた
)
つてら。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
男
(
をとこ
)
は
皆
(
みんな
)
あんな
物
(
もの
)
、
氣
(
き
)
が
多
(
おほ
)
いからとお
福
(
ふく
)
の
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
すに、
惡
(
わる
)
く
當
(
あて
)
つ
擦
(
こす
)
りなさる、
耳
(
みゝ
)
が
痛
(
いた
)
いでは
無
(
な
)
いか、
己
(
お
)
れは
斯
(
か
)
う
見
(
み
)
えても
不義理
(
ふぎり
)
と
土用干
(
どようぼし
)
は
仕
(
し
)
た
事
(
こと
)
の
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
だ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さながら
土用干
(
どようぼし
)
の如く部屋中へ置き散らして、寝ころびながら、手あたり次第に繰りひろげては
耽読
(
たんどく
)
した。
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
臆病者も頗英雄になった気もちだ。夏の快味は裸の快味だ。裸の快味は
懺悔
(
ざんげ
)
の快味だ。さらけ出した
体
(
からだ
)
の
土用干
(
どようぼし
)
、
霊魂
(
れいこん
)
の
煤掃
(
すすは
)
き、あとの
清々
(
すがすが
)
しさは何とも云えぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
友「それは何より結構、へえ御新造様、おや
今日
(
こんにち
)
はお
土用干
(
どようぼし
)
でござりますか、これは皆旦那様のお品々、思い出すも涙の種、御新造様世の中には神も仏もないのでございましょうか…これも旦那様のお品でございますな」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
鎧
(
よろい
)
著てつかれためさん
土用干
(
どようぼし
)
去来
俳句上の京と江戸
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
或
(
あるひ
)
は
曰
(
いは
)
く——
禮服
(
れいふく
)
や
一千兩
(
いつせんりやう
)
を
土用干
(
どようぼし
)
——
此
(
こ
)
の
大禮服
(
たいれいふく
)
は
東京
(
とうきやう
)
で
出來
(
でき
)
た。が、
帽
(
ばう
)
を
頂
(
いたゞ
)
き、
劍
(
けん
)
を
帶
(
お
)
び、
手套
(
てぶくろ
)
を
絞
(
しぼ
)
ると、
坐
(
すわ
)
るのが
變
(
へん
)
だ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
買込んだ呉服の嬉しさ
次手
(
ついで
)
に、箪笥を払った、
隙
(
ひま
)
ふさげの、
土用干
(
どようぼし
)
の真似なんでしょう。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
本來
(
ほんらい
)
なら、
別行
(
べつぎやう
)
に
認
(
したゝ
)
めて、
大
(
おほい
)
に
俳面
(
はいめん
)
を
保
(
たも
)
つべきだが、
惡口
(
わるくち
)
の
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
いのがぢき
近所
(
きんじよ
)
に
居
(
ゐ
)
るから、
謙遜
(
けんそん
)
して、
二十字
(
にじふじ
)
づめの
中
(
なか
)
へ、
十七字
(
じふしちじ
)
を
割込
(
わりこ
)
ませる。
曰
(
いは
)
く、
千兩
(
せんりやう
)
の
大禮服
(
たいれいふく
)
や
土用干
(
どようぼし
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“土用”で始まる語句
土用
土用波
土用前
土用半
土用寒
土用太郎