こう)” の例文
「どこのボタンだろうな、洋服ようふくについていたんだね。はなかたちか、いや、くるまかたちかな。」と、こう一もやってきて、あたまをかしげていました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
其の仲の兄もまた亡せたれば、孤身るところなく、つい皇覚寺こうかくじに入りて僧とり、を得んがため合淝ごうひに至り、こうじょえいの諸州に托鉢たくはつ修行し、三歳の間は草鞋そうあい竹笠ちくりゅう
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こう」もいけない。その後また「とう」も「しょく」も皆いけなくなった。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「ペス! それは、大事だいじなんだよ。」といって、こう一は、あといかけたけれど、だめでした。もう、姿すがたえなくなってしまいました。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
こう一は、さっそく、いぬのそばへいってみました。へびでもつけたのかとおもったのが、そうでなくちいさなあなかってほえているのでした。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちゃだなのうえに、おやつがありますよ。」と、おかあさんが、おっしゃいました。こう一は、おやつもべないで、そとしたのであります。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
しょうちゃんは、まだ、鉄道てつどうのおじさんの洋服ようふくのボタンをたことがないとおもいました。せいちゃんも、こうちゃんも、まだっていなかったのでしょう。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
はらっぱでは、二人ふたりよりもおおきい、せいちゃんと、こう一さんとが、とんぼをってあそんでいましたが、しょうちゃんが、ひかったものをむねにおしつけて、あるいているのをると
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)