“償”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぐな67.0%
つぐの16.5%
つぐなひ2.9%
あがな2.9%
つぐない2.4%
ツグナ1.5%
まど1.0%
つぐのひ1.0%
まと1.0%
むくはん1.0%
つくな0.5%
つぐのい0.5%
あがの0.5%
おぎな0.5%
つくの0.5%
つぐ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それだけでも既にこのダムの建設に要した経費は、十分に償(つぐな)われたといっていいかも知れない。ところが、更に驚くべきことがある。
アメリカの沙漠 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
汝の知らんと欲するは、果(はた)されざりし誓ひをば人他の務(つとめ)によりて償(つぐの)ひ、魂をして論爭(あらそひ)を免(まぬが)れしむるをうるや否(いな)やといふ事是なり。 一三—一五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「三千代さんの心機を一転して、君(きみ)を元(もと)よりも倍以上に愛させる様にして、其上僕を蛇蝎の様に悪(にく)ませさへすれば幾分か償(つぐなひ)にはなる」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
天晴(あつぱ)れ一芸(いちげい)のある効(かひ)に、其(そ)の術(わざ)を以(もつ)て妻(つま)を償(あがな)へ! 魔神(まじん)を慰(なぐさ)め楽(たの)しますものゝ、美女(びじよ)に代(か)へて然(しか)るべきなら立処(たちどころ)に返(かへ)し得(え)さする。——
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「三千代さんの心機を一転して、君を元よりも倍以上に愛させる様にして、その上僕を蛇蝎(だかつ)の様に悪(にく)ませさえすれば幾分か償(つぐない)にはなる」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
姫の咎は、姫が贖(アガナ)ふ。此寺、此二上山の下に居て、身の償(ツグナ)ひ、心の償ひした、と姫が得心するまでは、還るものとは思(オモ)やるな。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
「みんな蟻がとってしまいましたよ。私のような弱いものをだますなんて、償(まど)うてください。償うてください。」
ツェねずみ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
されば何物をもて償(つぐのひ)となすことをえむ、捧げし物を善く用ゐんと思ふは是贜物(ぞうぶつ)をもて善事を爲さんとねがふなり 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それが為に主人は非常な立腹で、さう吾儘(わがまま)を言ふのなら、費消(つかひこみ)を償(まと)へ、それが出来ずば告訴する。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
○法性坊尊意(そんい)叡山(えいざん)に在し時 菅神の幽灵(いうれい)来り我冤謫(むしつのながされ)の夙懟(ふるきうらみ)を償(むくはん)とす、願くは師の道力をもつて拒(こばむ)ことなかれ。尊意曰、卒土(そつと)は皆王民なり、我もし 皇(みかど)の詔(みことのり)をうけ玉はらば避(さく)るに所なし。
救(すく)ふには、天守(てんしゆ)の主人(あるじ)が満足(まんぞく)する、自分(じぶん)の身代(みがは)りに成(な)るほどな、木彫(きぼり)の像(ざう)を、夫(をつと)の手(て)で刻(きざ)んで償(つくな)ふ事(こと)で。其(そ)の他(ほか)に助(たす)かる術(すべ)はない……とあつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
お犯しなすった罪だけは、お償(つぐのい)なさらなくてはなりません。
今は漁人となって余命を送るといえども、何日(いつか)は身の罪を償(あがの)うて再び
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかも、その道へ行く前に生を壊(やぶ)って、自我の欲情に急いだ自殺の罪は、生々世々(しょうしょうせせ)に償(おぎな)わねばならぬことと思います。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
設(よ)しや事業熱は冷(さ)めても、失敗を取返へさう、損害を償(つくの)はうといふ妄念(まうねん)が熾(さかん)で、頭は熱(ほて)る、血眼(ちまなこ)になる。それでも逆上氣味(のぼせぎみ)になツて、危い橋でも何んでも妄(やたら)と渡ツて見る………矢張(やはり)失敗だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「余計な事だが、それで家(うち)の方(ほう)の経済は、収支償(つぐ)なふのかい」と代助は思ひ切つて猛進した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)