“木彫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぼり67.4%
もくちょう23.9%
きぼ6.5%
もくてう2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君はどうかしてるよ、あの銀の針金のような白髪しらがと、木彫きぼりのようなしわとがわからないかい、なにがむすめなのだ、六十の狼女おおかみむすめかい」
草藪の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
が、数年前に、その道を隠退してからは、好きな木彫もくちょうや読書にふけり、号を江漢漁史こうかんぎょしといって、外へ出るのも、書画会ぐらいなもの。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし紋也の表情は、木彫きぼりの面のそれのように、微動をさえもしなかった。ただし右の手はしっかりと、刀の柄にかかっていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
乾漆かんしつ木彫もくてうかとて役人がゆびもてはじく如意輪の像
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)