“やま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤマ
語句割合
山65.1%
疚15.4%
病3.1%
鉱山2.6%
疾1.4%
止1.1%
山林1.1%
堆積0.8%
耶麻0.8%
炭坑0.6%
堆0.6%
投機0.6%
邪0.6%
山笠0.5%
炭山0.5%
山斎0.3%
寨0.2%
山寨0.2%
山泊0.2%
銅山0.2%
堆牌0.2%
山上0.2%
山脈0.2%
叡山0.2%
坑山0.2%
堆山0.2%
夜摩0.2%
奥地0.2%
女郎0.2%
山中0.2%
山彙0.2%
山荘0.2%
惱0.2%
機会0.2%
歇0.2%
波瀾0.2%
矢交0.2%
硫黄山0.2%
硫黄鉱山0.2%
耶摩0.2%
鉱区0.2%
鑛山0.2%
頂点0.2%
高原0.2%
高山0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼(か)の八(や)ツ山(やま)の沖(おき)に並(なら)んで泛(うか)ぶ此(これ)も無用なる御台場(おだいば)と相俟(あひま)つて、いかにも過去(すぎさ)つた時代の遺物らしく放棄された悲しい趣(おもむき)を示してゐる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
だからさ、若し瀬川君に疚(やま)しいところが無いものなら、吾儕と一緒に成つて怒りさうなものぢやないか。まあ、何とか言ふべきだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私の田社考(でんしゃこう)は急に興味を加え、最初にまずこの近所の高等農林校の学生のために、病(やま)い田(だ)の話という長い講演をしたのが、その半月ほど後のことであった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
旦那を鉱山(やま)へ還してから、女が一里半程の道を俥(くるま)に乗って、壮太郎のところへ遣(や)って来るのは、大抵月曜日の午前であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「警官なんか一般に手套(てぶくろ)をはめていないんだからね。疾(やま)しい者でなくても、そこに余りきれいでない手の痕がくっつく筈です」
懊悩(おうのう)として憂(うき)に堪(た)へざらんやうなる彼の容体(ようたい)に幾許(いくばく)の変も見えざりけれど、その心に水と火の如きものありて相剋(あひこく)する苦痛は、益(ますます)募りて止(やま)ざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
線路(レール)の枕木を切り出す山林(やま)を見に、栗山(くりやま)の方へ、仲間と一緒に出向いて行った。大分費(つか)い込みの出来た叔父は一層儲(もう)け口を見脱(みのが)すまいとして燥(あせ)っていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
尤(もっと)も現場を見つけた百姓が直ぐその場で咎めさえすれば、そのまま何の文句もなく、彼は掠(かす)めた品をこっそり置いて行くが、それが一旦くだんの堆積(やま)へなげこまれてしまったら万事休すで
岩代耶麻(やま)郡旧半在家(はんざいけ)村にも支村阿寺沢がある。四方に山繞(めぐ)り少しく田畑があり、民家わずかに二戸(新編会津風土記)。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
埋蔵量六百万噸(トン)——会社の事業の大半はこの炭坑(やま)一本に賭けられて、人も機械も一緒くたに緊張の中に叩ッ込まれ、きびしい仮借のない活動が夜ひるなしに続けられていた。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
そして私は、四本の円柱のある大きな部屋と、古いピアノと、床(ゆか)の上の豌豆の堆(やま)とを見た。寒気と湿気の臭いがした。
妻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「何だか会社を始めるとか、始めたとかいうことを聞いたが、そんな投機(やま)をやってまた失敗(しくじ)らなけアいいが。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それは兎(と)も角(かく)、自分が荘田から、邪(やま)しい金を受け取ろうとする現場へ、肉親の子——しかも、その潔白な性格に対しては、親が三目も四目も置いている子が——突然現れて来ることは
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「ヘエ……その……御門前に山笠(やま)人形のような若い衆が……参いりました」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうしてこんな炭山(やま)の中には珍らしいお作の柔かい、可愛らしい両掌(りょうて)の中に、日一日と小さく小さく丸め込まれて行くのであったが、それにつれて又福太郎は、そうしたお作との仲が
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
京中で、此恵美屋敷ほど、庭を嗜(たしな)んだ家はないと言う。門は、左京二条三坊に、北に向いて開いて居るが、主人家族の住いは、南を広く空けて、深々とした山斎(やま)が作ってある。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ところが、その戴宗を金沙灘(きんさたん)の埠頭(ふとう)に見送って、寨(やま)の一同、元の宴席へもどって酒くみかわしているうちに、軍師呉用が、はっとした色で、なに思い出したか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陶宗旺(とうそうおう)——すべてで寨(やま)のかしら分はこれで四十人がかぞえられた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「兄き。そいつは覚悟だが、兄きの立場としても、みすみす、李逵がお縄にかかったのを見ちゃ、このまま、山寨(やま)へは帰られまいが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泊中の聚議庁(ほんまる)では今、高唐州から山寨(やま)へ帰って来た黒旋風の李逵(りき)が、衆座の前に、おそれ入った恰好で、目をパチクリさせていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わが輩がもっとも憎むべき奴としている代物(しろもの)だ。よしッ。行って来るからな。貴公は山泊(やま)との連絡もあること。ここにいてくれ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だが、君の流刑(るけい)を聞き、また君が俺にしてくれた友誼(ゆうぎ)の厚さに、山泊(やま)の頭目(とうもく)連中は、どうしても一度君に会いたいといってきかないんだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何でも長蔵さんの云うところによると、これから山越をするんだが、午(ひる)までには銅山(やま)へ着かなくっちゃならないから急ぐんだそうだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
銅山(やま)を出れば、世間が相手にしてくれない返報に、たまたま普通の人間が銅山の中へ迷い込んで来たのを、これ幸(さいわ)いと嘲弄(ちょうろう)するのである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
祖父はそれを殺しておいて、堆牌(やま)から札を取ると、それがどれもこれも切札ばかりだ。「切札!」と叫んで彼は、その札が笊(ざる)のやうに反りかへつたほど力まかせに卓子へ叩きつけた。
そこで堆牌(やま)から札をめくりにかかつたが、いやもう我慢も出来ないやうな、碌でもないものばかり起きてくるので、祖父はがつかりしてしまつた。ところが堆牌(やま)がすつかりになつてしまつた。
すなわち、動物に形を変えた味方の軍兵が敵に誘われ、山上(やま)より谷間へ引き込まれ殺戮(さつりく)されたからでござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、山上(やま)からも騒然たる人間の喚叫(かんきょう)が湧き起こり、眼には見えないが走り廻わる人の気勢が繁くなった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
葦枯れて山脈(やま)キシキシとあとすざる
天の狼 (新字旧仮名) / 富沢赤黄男(著)
鉄の門(と)の錆びたれば山脈(やま)青かりき
天の狼 (新字旧仮名) / 富沢赤黄男(著)
叡山(やま)を降りて、数日、宮中にあるうちに、この騒ぎに出会ったものだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
音の無い坑山(やま)が暮れる
敗れて帰る俺達 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
汚い糞の堆山(やま)も、地中に埋もれば薔薇や百合や其他いろんな花を咲かせる、世にも類ひのない貴い物となるのだ。我々人間も、此のクレエルの本や神様の花のやうにならなければならない。
千代 空の、空の、大空の、夜摩(やま)の国といふところに、ぢぢ様も、父様も、また死んだ其方(そなた)の妹も、みんな仲よう暮(くら)いておぢやると、最勝寺様が申された。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
冬近くなつて、奥地(やま)から続々と「俊寛」が流れ込んでくると、「友喰い」が始まるのだ。小樽や函館にいる自由労働者は、この俊寛達を敵(かたき)よりもひどくにめつける。冬になつて仕事が減る。
北海道の「俊寛」 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「あんな小(ち)ツぺいにお女郎(やま)買ひが出けるやろか。」
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
借金(かり)が出来る、田地は段々に他(ひと)の物になる、旦那今ま此の山中(やま)で、自分の田を作つて居るものが幾人ありますかサ、——其上に厄介(やつかい)なものがありますよ、兵隊と云ふ恐ろしい厄介物が
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
人なき山彙(やま)の二日路を、 夜さりはせ来し酉蔵は
文語詩稿 五十篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
山荘(やま)にいて姐御姐御と立てられていた方が、どんなに幸せだったか知れやしない……
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見(み)こそ惱(やま)へ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
……コンナ機会(やま)は二度とねえんだぞ……しかも相手は毛唐(けとう)の娘じゃないか……構う事はねえ……やっつけろ……やっつけろ……。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「うん」と道助はぶつきら棒な返事をして空を見た。雪が歇(やま)つて薄明かりのさしてる中を長い雲が走つてゆく。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
野口君の北海道時代の唯一の波瀾(やま)であり、且つは予の同君に関する思出の最も重要な部分であるのだが、何分事が余り新らしく、関係者が皆東京小樽札幌の間に現存してゐるので
浅野又右衛門の弓隊は、そこの本陣からやや離れた山陰(やまかげ)の腹にかたまっていた。弓之衆(ゆみのしゅう)の一隊ではあるが、今日の合戦に、矢交(やま)ぜの戦いなどはないと見越して、みな槍を持っていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長い一生、一念を封じこめた硫黄山(やま)に心を残しているのではあるまいかと。
然るに小田原陣の手柄が有って後に会津に籠(こ)めらるるに就ては、大沼、河沼、稲川、耶摩(やま)、猪苗代(いなわしろ)、南の山以上六郡、越後の内で小川の庄、仙道には白河、石川、岩瀬、安積(あさか)、安達、二本松以上六郡
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さうだやっぱりイリドスミンや白金鉱区(やま)の目論見は
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
この映画の頂点(やま)はヒロインが舞台で衣裳をかなぐり捨てブロンドのかつらを叩きつけて煩わしい虚偽の世界から自由な真実の天地に躍(おど)り出す場面であって
映画雑感(Ⅴ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし洋(わだ)の原(はら)が戀しくなつたのは、高原(やま)の風が辷りこむやうに、空想が海を走つたばかりではなかつた。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
夏といっても序の口なのに、高山(やま)の暦は早い。沈黙が部屋に落ちると、庭に取り入れたうら山々、しんしんと降るような虫の声。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)