“やは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢張69.4%
17.1%
10.9%
1.0%
0.5%
野坡0.5%
夜半0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけ御米およね言葉ことばいて、はじめて一窓庵いつさうあん空氣くうきかぜはらつたやう心持こゝろもちがした。ひとたびやまうちかへれば矢張やはもと宗助そうすけであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
渠は、暫らく何かの返事または應援を待つて居る樣子であつたが、絶望の色を見せたかと思へると、急に顏をやはらげて苦笑に轉じた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
かれくびにはちひさい腫物はれもの出來できてゐるので、つね糊付のりつけシヤツはないで、やはらかな麻布あさか、更紗さらさのシヤツをてゐるので。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「よし/\なほつちやつた」醫者いしやはなつて、ふとやはらかさうゆびはらしばらむやうにしてそれからくすりつたかみを一ぱいつて燭奴つけぎのやうなうすいたてゝぐるりと繃帶ほうたいほどこした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いまし行きて天若日子に問はむ状は、汝を葦原の中つ國に遣はせる所以ゆゑは、その國の荒ぶる神たちを言趣ことむやはせとなり。何ぞ八年になるまで、復奏まをさざると問へ」
かれ建御雷の神返りまゐ上りて、葦原の中つ國を言向ことむやはしし状をまをしき。
「翁遷化せんげの年深川をいで給ふ時、野坡やはとういふ、俳諧やはり今のごとく作し侍らんや。翁曰、しばらく今の風なるべし、五七ごしち年も過なば一変あらんとなり。」
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
上置うはおき干葉ほしなきざむもうはの空 野坡やは
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ロミオ あ、これ、おち。やがて、あのてら塀外へいそとへ、おぬしにわたために、繩梯子なはばしごのやうにあはせたものを家來けらいたせてりませう。それこそはしの夜半やはうれしいこと頂點ちゃうてん此身このみはこえんつな