“こつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コツ
語句割合
骨57.9%
事13.5%
千住6.3%
兀5.6%
忽4.8%
笏3.2%
秘伝2.4%
呼吸1.6%
乞0.8%
凝0.8%
密0.8%
屹0.8%
秘訣0.8%
頭0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ市村(いちむら)座の向側に小さい馬肉の煮込を食わせるところがあり、その煮方には一種の骨(こつ)があって余所(よそ)では味(あじわ)えない味を出していた。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
この図を視(み)ながら、ちょんぼり髯(ひげ)の亭主が、「えへへ、ご壮(さかん)な事(こつ)だい。」勢(いきおい)の趣くところ、とうとう袴を穿(は)いて、辻の角の(安旅籠(やすはたご))へ
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今戸の狐」ではしがない落語家の生活も千住(こつ)のおいらんのなれの果ての姿も今戸八幡辺りの寒々とした景色とともに、よく志ん生は描き出してみせてくれる。
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
両主人公は今兀(こつ)として左右よりこの舞台に上り来れり。彼等は何を語らむとするか。如何なる新色彩を脚色の上に施さむとするか、看客は汗手(かんしゆ)して二人の一挙一動に凝視せり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、階下を見ると、その人、身の丈は長幹の松の如く、髯の長さ剣把(けんぱ)に到り、臥蚕(がさん)の眉、丹鳳(たんほう)の眼(まなこ)、さながら天来の戦鬼が、忽(こつ)として地に降りたかと疑われた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マケロニ(麪(めん)類の名)つけたる大いなる玩具(もてあそび)の柄つきの鈴を笏(こつ)として持たせたり。
一生稽古したって駄目な奴は駄目なんだ、俺(おい)らなんぞは木下流の槍の手筋を三日しか稽古しねえんだ、木下流とも言えば淡路流とも言うんだ、三日稽古をしてその秘伝(こつ)を
と言つた調子で、松太郎は、継母(ままはは)でも遇(あしら)ふ様に、寝床の中に引擦り込んで、布団をかけてやる。渠は何日(いつ)しか此女を扱ふ呼吸(こつ)を知つた。悪口(あくたい)は幾何(いくら)吐(つ)いても、別に抗争(てむか)ふ事はしないのだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「心弱うては、此(こ)の世界では、乞(こつ)じきに、身を落すほかはない——それにしても、太夫、よいことを耳に入れてくれましたな、このことは、長崎屋には、当分のあいだ、耳に入れぬよう頼みますぞ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
天命(てんめい)は是耶(ぜか)非耶(ひか)と言(いは)るは伯夷傳(はくいでん)の要文(えうぶん)なるべし爰(こゝ)に忠義に凝(こつ)たる彼の久八は辛(から)き光陰(つきひ)は送(おく)れども只千太郎の代に成て呼戻(よびもど)さるゝを樂(たの)しみに古主(こしう)の容子(ようす)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なして某(それが)しが宅へ密(こつ)そりさし置きなば何時貴君が御出でも名代床(みやうだいどこ)の不都合なく御泊(とま)り成るも御勝手次第幾日(いくか)居續(ゐつゞけ)し給ひても誰に遠慮(ゑんりよ)も内證も入らず然(さう)なる時は小夜衣が命(いのち)の親とも存じます何卒(なにとぞ)五十兩の御工風(くふう)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その矗々(ちくちく)として、鋭く尖れるところ、一穂の寒剣、晃々天を削る如く、千山万岳鉄桶を囲繞せる中に、一肩を高く抽(ぬ)き、頭(あたま)に危石あり、脚に迅湍あり、天柱屹(こつ)として揺がず、洵(まこと)に唐人の山水画
あの辺へ行って道庵先生と聞けば子供でも知っているのだよ……それから、あの先生にお頼み申すにはね、秘訣(こつ)があるのだよ、その秘訣を知らないと先生は来てくれないからね
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いやさ、あんなに頭(こつ)が割れるかどうか——。」