“継母”のいろいろな読み方と例文
旧字:繼母
読み方割合
ままはは58.8%
はは12.7%
まゝはゝ7.8%
けいぼ5.9%
かあ2.9%
おっか2.0%
はゝ2.0%
おふくろ1.0%
はゝうへ1.0%
ままおや1.0%
おが1.0%
かか1.0%
ままかか1.0%
まヽはヽ1.0%
マヽウヤ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでもお母さんが継母ままははで、お父さんは死んじゃってて、弟や妹からもバカにされるし、親戚もだれもかまっちゃくれないんですって。
トンボの死 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
⦅若衆さん、あたしの継母ははを見つけて頂戴な! あたし、あなたになんだつて吝まずに差しあげますわ。きつと、お礼をしますわ。
ぶんなぐつてやらうと思ふんだが、国の継母まゝはゝにさん/″\いぢめられて追ん出されて来やがつたんで俺あ可愛さうだから我慢してゐるんだ。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
それは頼家よりいえが生れて間もない時のこと、政子には継母けいぼに当る遠江守時政の後妻まきかたから頼朝のおこないついて知らして来た。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そういうお継母かあさまだってあまりご立派じゃなかったわ……酔っぱらって、両方から一郎さんをひっぱりあっているところなんか、ちょうど、なにかみたい。
喪服 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかもその婿さんというのは、継母おっかさんのおいだったんですからね。私はこうして、今に恋というものを知らないんですよ。ふみさん。つまんないわねえ……。
私は小さい時分に継母はゝと芝のはづれの方に居りましたときに、近所におやしろか何かがありまして、そこの後のところで二三人でこれを探して食べたのをかすかに覚えて居ります。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
『なるべくはうちにいた方がよかろう、そうしないとなおの事継母おふくろとの間がむずかしくなるからッて、留めてやった、かあいそうに泣いていたよ。』
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
継母はゝうへ、貴女はぞ御不満足で御座いませう、貴女のは、世にも恐ろしき流血の重罪を
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
が、まだ二人ともなにも言わなかった時、つれと目配せをしながら、赤ら顔の継母ままおやあらためて、男の前にわざとらしく小腰、——と云っても大きい——をかがめた。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
爺様じんつぁま継母おがさんは、(家のごどは考えねで、自分ばり楽するごと考えでる)って言うげっとも、俺は稼いだって大したごとも出来ねえから、何が外のごって……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「挨拶、ふん、挨拶、あの横柄おうへい継母かかが、ふんちっとばかい土産みやげを持っての、言い訳ばかいの挨拶じゃ。加藤のうちから二三度、来は来たがの——」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
何時いつ死んでもいと云ふ位に思つてゐましたから、どうぞ継母まヽはヽに任せないで
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
沖縄の念仏者はたゞ人形芝居を持つて居るだけだから、此二つには関係がないとは言へまいと思ふ。此念仏者の歌を見ると、京太郎の外にも尚継母マヽウヤ系統のものが若干ある。