赤膏薬あかこうやく
今から廿二三年前に上海で出版された「騙術奇談」といふ四巻の書がある。わが読者のうちにも已に御承知の方もあらうが、古来の小説随筆類のうちから詐欺的犯罪行為に関する小話を原文のまゝに抜萃したもので、長短百種の物語を収めてある。 そのうちに「銀飾 …
作品に特徴的な語句
ぴょう はん くれ 一件いっけん 主人しゅじん 使つかい 國原くにはら つい すで かすか 煉薬ねりぐすり 腫物できもの じゃ 首飾くびかざり 高値こうじき 一分いちぶ 一切いっさい 一貼いっちょう 丁度ちょうど 上海シャンハイ 両眼りょうがん 何処どこ しか 俄盲にわかめくら 其儘そのまま 其金そのかね 同巧どうこう ただ おど もと 大抵たいてい 妓楼ぎろう 妙薬みょうやく 守符まもりふだ よい 宵闇よいやみ 小話しょうわ 平癒へいゆ 手拭てぬぐい ほう 抜萃ばっすい 押遣おしや とら さら 支那しな 文政ぶんせい 横痃よこね ほとん 流石さすが はか 火傷やけど 火種ひだね あぶ 燈火ともしび はなは 瘡毒そうどく なお 相方あいかた すく はず よそお 膏薬こうやく おそ へび おもて たもと のぞ うった 諸式しょしき 跛足びっこ 躊躇ちゅうちょ 迂闊うかつ