仲々死なぬ彼奴なかなかしなぬあいつ
大熊老人にとって、凡そ不思議な存在は、少年喜助であった。 喜助君なら、今でも一緒に抱いて寝てやってもよいと思っているのであった。今年廿二歳になって、たいへん大人びてきた喜助君の方でも、抱かれることには大いに賛成であろうと思われる。 大熊老人 …