“函”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこ64.3%
ばこ27.6%
かん4.1%
ケース3.1%
ボックス1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島はその間を、ここでも針仕事などに坐らせられたが、どうかすると若い美術学生などの、はこをさげて飛込んで来るのに出逢った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
でっぷりえた中年の人間が——倉庫係のおじさんだ——ぼくたちのぎっしりまっているボールばこを手にとって、ふたを明けたのだ。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
「何故だか存じませんけど発送人の名前も何もなくて、宛名は中央郵便局留置27号私書かん、エム・コール殿となっておりました」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「出てらっしゃい!」ヴェリチャーニノフは言って、「あなたのケースをお持ちなさい」と、出て行こうとする彼の後ろからつけ加えた。
真弓は、広間の片隅の、ボックス卓子テーブルへ、男爵を引っぱって行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)