“𡽶”の読み方と例文
読み方割合
はな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕方館の庭から沼に突き出た岬の𡽶はなで、細君が石に腰かけて記念に駒が岳の寫生をはじめた。余は鶴子と手帖の上を見たり、附近あたりの林で草花を折つたり。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
夕方館の庭から沼に突き出たみさき𡽶はなで、細君が石に腰かけて記念に駒が岳の写生をはじめた。余は鶴子と手帖の上を見たり、附近あたりの林で草花を折ったり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
紺色になった馬掛まかけ𡽶はなから水鳥が二羽三羽すうと金色こんじきの空を筑波の方へ飛んで、高浜麻生潮来いたこの方角が一帯に薄紫になって、十六島じゅうろくしまの空に片破かたわれ月がしょんぼりと出て
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)