鼻糜はなげ)” の例文
その途端に、わが牛の鼻を抑えていた飼主は呼吸をはかって互いに鼻糜はなげを抜いた。鼻糜を抜くや戛然かつぜんたる響きが見物席へ伝わった。火を発するのではないかと思った。角と角と力相ったのだ。
越後の闘牛 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)