黄泉ヨミ)” の例文
高天原と黄泉ヨミ国と本貫異なる両者を混同する様に見えるか知らぬが、何れも要するに幽冥に属する方々たる点に、疑ひはないのである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大空よりする神も、黄泉ヨミよりする死霊も、幽冥界の所属といふ点では一つで、是を招き寄せるには、必目標を高くせねばならぬと考へてゐたものと見える。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
夢に此磯の窟の辺に至る者は、必死す。故に俗人古より今に至る迄ナヅけて黄泉ヨミの阪黄泉ヨミの穴と言へり。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)