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麦稈帽
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むぎわらばう
ふりがな文庫
“
麦稈帽
(
むぎわらばう
)” の例文
旧字:
麥稈帽
麦稈帽
(
むぎわらばう
)
をかぶつた
単衣
(
ひとへ
)
に
絽
(
ろ
)
の古びた羽織を着たかれの姿は、午後の日の暑く照る
田圃道
(
たんぼみち
)
を静かに動いて行つた。町は
市日
(
いちび
)
で、近在から出た百姓がぞろ/\と通つた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
銀座に柳の
植
(
うわ
)
つてゐた、
汁粉屋
(
しるこや
)
の代りにカフエの
殖
(
ふ
)
えない、もつと一体に落ち着いてゐた、——あなたもきつと知つてゐるでせう、云はば
麦稈帽
(
むぎわらばう
)
はかぶつてゐても、薄羽織を着てゐた東京なのです。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
稈
漢検1級
部首:⽲
12画
帽
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“麦稈帽”で始まる語句
麦稈帽子