鹿島かじま)” の例文
箪笥町から谷町をまがつて鹿島かじまといふ大きな酒屋の前から右へだらだら坂を上がり、麻布三河台のかどの私の家までたどるのである。
豚肉 桃 りんご (新字旧仮名) / 片山広子(著)
鹿島かじま一日、したはん半日ひなか。休み嫌ひの仙藏はん、なほも嫌ひの絲瓜へちまはん。」と定吉は、村の草刈童のよく唄ふ歌を高い聲で唄つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
恒「それだッて此様こんなに毀してしまっちゃア、明日あした鹿島かじまさんへ納める事が出来ねえ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)