鳳眦ほうし)” の例文
こんなのを竜眼鳳眦ほうしというのか、一重瞼の切れの長い眼の中には淀まぬ清い光があり、唇は無限の威厳を示して寛濶に引結ばれている。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
加十の肩の上で生色を失っている鶴子を見ると急に鳳眦ほうしを釣り上げ、ただならぬ眼付で二人の奇妙な結合を眺め始めた。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)