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鳥辺野
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とりべの
ふりがな文庫
“
鳥辺野
(
とりべの
)” の例文
水にも、火にも、
業
(
ごう
)
の尽きなかったおばさんの
魂魄
(
こんぱく
)
、今度こそは、あの
鳥辺野
(
とりべの
)
の煙できれいな灰となってしまって下さい。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いよいよ夫人を
鳥辺野
(
とりべの
)
の火葬場へ送ることになった。こうしてまた人々は悲しんだのである。
源氏物語:09 葵
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
『野辺送りの日には、花を持って、
鳥辺野
(
とりべの
)
まで、行ってあげよう』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十七日の月が出てきて、加茂川の河原を通るころ、前駆の者の持つ
松明
(
たいまつ
)
の淡い明りに
鳥辺野
(
とりべの
)
のほうが見えるというこんな不気味な
景色
(
けしき
)
にも源氏の恐怖心はもう
麻痺
(
まひ
)
してしまっていた。
源氏物語:04 夕顔
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
“鳥辺野”の解説
鳥辺野(とりべの)は、京都市の一地域を指す地域名。鳥部野、鳥戸野とも書く。平安時代以来、葬送の地として『源氏物語』や『徒然草』に登場し、藤原道長も同地で荼毘に付されたという。「東の鳥辺野」、「西の化野」、「北の蓮台野」が京の三大葬地と呼ばれる。
一条院皇后宮が埋葬された地も鳥辺野の南とされ、宮内庁により京都市東山区今熊野泉山町の泉涌寺境内北の鳥戸野陵に治定されている。
(出典:Wikipedia)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“鳥辺”で始まる語句
鳥辺山
鳥辺