魚鱗うろくづ)” の例文
春の新潮あらしほに乘つてくる魚鱗うろくづのやうな生々いき/\した少女をとめは、その日の目覺めに、光りをすかして見たコツプの水を底までのんで、息を一ぱいに、噴水の霧のやうな、五彩の虹を
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
大荒原だいくわうげん縱横たてよこを、あら、萬眼まんがん魚鱗うろくづや。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
大荒原だいこうげん縦横たてよこを、あら、万眼まんがん魚鱗うろくづや。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)