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ふりがな文庫
“
魂魄
(
こころ
)” の例文
身体は自家にいながら、
魂魄
(
こころ
)
は宙に迷うていた。お宮を遊びに来さす為には家を変りたいと思ったが、お前のこと、
過去
(
これまで
)
のことを思えば、
無惨
(
むざ
)
と、此処を
余処
(
わき
)
へ行く事も出来ない。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
いましの行方へ
魂魄
(
こころ
)
まどふ。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それなら何うしようというのではないが、唯何にでも
魂魄
(
こころ
)
が
奪
(
と
)
られ易くなっているから、道を歩きながら、フト眼に留った見知らぬ女があると、
浮々
(
うかうか
)
と何処までも其の後を追うても見た。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
そうして二分間ほどして
魂魄
(
こころ
)
の脱けたものゝように、小震いをさせながら、
揺々
(
ゆらゆら
)
と、半分眼を
瞑
(
ねむ
)
った顔を上げて、それを此方に向けて、頬を擦り付けるようにして、
他
(
ひと
)
の口の近くまで自分の口を
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
“魂魄”の意味
《名詞》
魂 魄 (こんぱく)
死者のたましい。霊魂。
(出典:Wiktionary)
“魂魄”の解説
魂魄(こんぱく)は、中国の道教や伝統中国医学における霊についての概念である。
転じて、死者の霊を意味することもある。
(出典:Wikipedia)
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
魄
漢検1級
部首:⿁
15画
“魂魄”で始まる語句
魂魄燈
魂魄神
魂魄肉体