ひげ)” の例文
ついぞ剃刀かみそりをあてたこともないらしいひげだらけな顔の、閉じた眼瞼へ月がさしているのを見ると、痩せて、垢だらけになっているので、年恰好としかっこうの判断もつかないけれども
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
身ノたけ八尺余、ひげ美しく、まなこは鳳眼ほうがん——。気に入った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして急にひしと娘を抱きしめて、ひげの生えた痛い顔で頬ずりをして
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
呉用は、さっきから、ひげして、そばで聞いていたが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)