験者げんじゃ)” の例文
……あれはたまごいの験者げんじゃどもが、どこぞの山へ、山籠やまごもりの行に出掛けて行くのだ。誰やら神隠しにでもうた人々のあくがれ迷う魂を尋ねて、山へ呼ばいに行くところなのだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
それから久しい以前より問題にしている旅の女性、みことか歌比丘尼うたびくにとかいうものの地方に与えた影響や、験者げんじゃ山伏やまぶしという一派の宗教家の、常人じょうじんの上に振うていた精神的威力など
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)