馴合なれあ)” の例文
あれが私をほし殺そうと思って邪慳じゃけんな奴でございます、藤原もんな奴ではございませんでしたが、此の頃は馴合なれあいまして私を責め折檻せっかん致します
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
三千兩をせた吊臺つりだいが、豫定の通りお通の茶屋で休んでゐるところを狙ひ、井崎八郎と勘次は馴合なれあひ喧嘩をして彌次馬と一緒に茶店に雪崩なだれ込み、源助は吊臺をかばつて
そこにおいでの御中﨟は、町方にいてお糸といっていられた頃、馴合なれあった踊の朋輩だった。いつか思い思われる仲になり、行末をちぎったこともあったが、そのうちに仲絶えて行会えぬようになった。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)