馬場本ばばもと)” の例文
古式によそおうた花やかな十六騎が、南の隅に来てハタと歩みを止めた時に、馬場本ばばもとに設けられた記録所から、赤の直垂をつけて太刀をき、立烏帽子にくつを穿いた侍が一人、徐々しずしずと歩んで出て来ました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)