“飽浦雅之”の読み方と例文
読み方割合
あくらまさゆき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれども彼はまさしくその声音こわね聞覚ききおぼえあるを思合せぬ。かの男は鰐淵の家に放火せし狂女の子にて、私書偽造罪を以て一年の苦役を受けし飽浦雅之あくらまさゆきならずとんや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
懲役と言ひ、雅之と言ふにりて、彼は始めてこの狂女の身元を思合せぬ。彼の債務者なる飽浦雅之あくらまさゆきは、私書偽造罪をつて彼の被告としてこの十数日ぜん、罰金十円、重禁錮じゆうきんこ一箇年に処せられしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)